life is like a bike

No Second Lifeとは「人生に二度目なない」ということ。
これは最近初めての書籍「ノマドワーカーという生き方」を出版された
立花岳志さんのブログのタイトルでもある。

最近別のブログで立花さんの書籍を知り、購読していたところ
大阪でセミナーを開催するとの情報を得た。

開催直前になって、なぜか嫁さんも参加したいと言ってきたので
夫婦二人で参加することに。

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立花岳志さんは、翻訳会社に勤める一般サラリーマンだった。
それが離婚や実家の借金や会社の業績悪化など様々な逆境の中で
人生を変えたいという強い思いの下、ブロガーとして身を立てることを決意されたのだ。

頂いた名刺には「プロフェッショナルブロガー」と肩書きがある。
単にブロガーと書くと、一般人と間違われるからだそうだ。
現在はほぼ100%ブログからの収入で生計を立てておられる。

私がこのセミナーに参加したのは、ブログで生計をたてたいから
というと直接的にそういうわけでもない。確かに、ブログを書いてどうやって
食ってるんだろうとか、どれくらいの収入があるんだろう、というのは
興味があった。それよりも知りたかったのは、自分で自分の生き方を決める
ヒントのようなものだ。

立花さんが先に述べたような厳しい状況の中でブログを書き始めたのは
39歳の頃だったとか。我々夫婦も現在同じような年齢だ。
遅ればせながらようやく結婚をして、二人での生活が始まったところ、
「これからどんな風に生きていくのがよいのか」「現状の働き方でよいのか」
という疑問が沸き上がってきていた。そんな時に立花さんの書籍に出会い、
このセミナーに参加させていただくことになった。
何名かの参加者の方とご挨拶をさせて頂いて感じたのは、
皆さんはセミナーのタイトルどおり「人気のあるブログを書こう」
という目的でこられたというよりは、これからよりよく生きていくために
何かを変えたい、と思われていて、そのヒントを探しにこられたのではないか、ということ。
そして、これからの生き方として一つのロールモデルとして立花さんのお話を聞きにきたのかなと。



オープニングのjMatsuzakiさんは、芸人かと思うような聴衆の煽りっぷりと
進行の上手さが感じられた。一方、本編の立花さんのトークは極めて
誠実な語りっぷり。語る内容も書籍を読んでいればわかる内容だったし
「それはそうだよな」と思わせる、全くもってまっとうなものだった。

では立花さんの何が凄いのかというと、セミナーのテーマのとおり、
ブログを楽しく続けて多くの読者を得るための戦略を、実直に実行されているところだ。
肉体管理にしてもそう。戦略をたて、実行し、記録をつけ、管理することを続けるのは、
読むだけなら簡単だが、彼はそれを実行し続けているのだ。

著書にも書いてあったが、5年先の目標をたて、それを1年、半年、1月、、、
とブレイクダウンして落とし込み、日々実行しては定期的に見直し、
目標を修正するといった作業をされている。これによって立花さんは
「独立する」「ブログで生計をたてる」「本を出版する」と目標を実現された。
こういったことはなかなかできそうでできるものではない。
それを実行して結果を出してしまうのだから、やっぱりすごいのだ。
誠実な語り口の一言ひとことに重みがあるのである。



他にセミナーで感じたことが2つあった。
一つは課金の話。
立花さんの収入源はブログの広告収入であって、ブログそのものの評価で
収入を得ているのではない。これがFacebookのいいね!のように
気軽に評価することで少額のお金のやりとりができるようになってほしいという
話があった。これが可能になれば、よい記事を書いた、よいことをしたという人が
多くの人からお金を得られる仕組みができることになる。これは技術的には可能
だと思うし、既にそういった取り組みがないわけではない。そうなると数十円や
数百円のいいね!でもそれが何万人、何十万人になると結構な額になる。
これが実現すれば私達の働き方や価値観というものも大きく変わるかもしれない。
そしてそれはそう遠くないことではないかと思う。

もう一つはシェアということへの意識の話。
立花さんは自分がプロフェッショナルブロガーであるにもかかわらず、
そのノウハウを惜しげもなく書籍やセミナーで披露している。
それによってファンが増えるということもあるかもしれないが、
いいもの、よい方法はシェアしようという意識が高いと強く感じる。
これはセミナーのグループワークで、各自が考えた自分のブログのミッションを
披露したときにも現れていた。ほとんどの人が自分の経験・知識を
より多くの人に伝える=シェアすることをミッションとしていた。
大昔の人は獲れた獲物や作物を、家族や仲間とシェアしていたために
我々の奥深いところにも、そういったシェアすることへの欲求があるのかもしれない。
ブログをテーマとしたセミナーだったから、というのもあるかもしれないが、
シェアという意識をみなさん持っているのだな、というのを強く感じた。

大きな震災があり、政治の停滞、経済の下降局面に突入したこの日本で
立花さんのように企業の庇護を離れ、新しいかたちで収入を得る人がでてきたこと。
そしてシェアという概念をよしとする人が増えてきたように感じるのは
何か新しい時代へのヒントのような気がした。

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セミナー後の懇親会では、様々な業種、立場の方々とお話させて頂いて
楽しくも有意義な時間を過ごすことができた。
この日得たものは、咀嚼してこれからのアクションに反映させて行く予定だ。

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立花岳志さん、スタッフの皆さんをはじめ、皆さんにお会いできてよかったです。
ありがとうございました。


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