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インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針 Susan Weinschenk,武舎 広幸,武舎 るみ,阿部 和也Amazonで詳しく見る by AZlink
すべてのデザイナーが知るべき100の指針が実践例とともに紹介されている。
そのすべてが科学的な研究から導き出されたものだ。論文を読むのが大好き(!)
という変わりものの著者が、その中から特に優れていると思った理論や概念、
研究成果を選んだという。

人はどう見るのか?どう読むのか?どう記憶するのか?どう考えるのか?
どう注目するのか?どう感じるのか?どう決断するのか?

こういったトピックが整理されていて、非常に読みやすい。

例えば、電話番号がなぜ3桁と4桁の組み合わせなのか。
それは、人は気が散ったり、情報の処理を邪魔したりしなければ
3個、あるいは4個の事柄を覚えておくことができるから。
(著者によると、記憶のマジックナンバーは7±2というのは都市伝説。)
情報をチャンク(まとまり)にすれば、長い電話番号でも覚えられる。
このように、身の回りのデザイン(情報デザインも含む)には理由があり、
使いにくいデザインにも理由があるのだという。

「デザインの心理学」とあるが、デザイナー、ウェブ・アプリの開発者に
関わらず、ユーザーやお客様に行動を促し目的の結果を得るためには
人間の行動原理を理解することは大切なことだろう。

動物の表紙で有名なオライリーの書籍だが、見慣れない斬新な表紙で、
専門的な内容にも関わらず、読みやすい1冊だった。

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