life is like a bike

医療クライシスというテーマの報道を見かけた。
高齢化社会が進む一方で、独居老人が必要な医療を受けることが
難しくなってきているという。

都心では200万人以上の独居老人がいる。
そのうちの多くの人が何らかの医療措置を必要としており、
かつ自力での通院が困難なため、入院を希望しているが、
病院側は医師も病床も不足しているので、断らざるを得ない。
そこで在宅医に引き継いでもらうよう働きかけてみるのだが、
独居老人には日常の健康状態を把握している他者がいないため、
月に数回の診察では適切な治療、投薬を判断することが難しく、
引き受けを敬遠されることが多いのだそうだ。

ちなみに私の住んでいる加古川では、市内に在宅医が1名しかいない。
これからますます高齢者が増えるというのに、それを受け入れる体制が
社会にないのだ。

需要と供給のギャップがあるということは、大きなビジネスチャンスなわけで
事実、デイケアサービスを起業した私の友人は順調に事業を拡大している。
しかし、このギャップがあまりにも乖離しているために、状況が急速に
改善されることはないだろう。

以上のように、政治が停滞している間に、医療の現場は悪化の一途を辿っている。
老人になった時に困らない生き方をしておく、というのが防衛策だと思う。
具体的には、食事に気を配り、適度に体を鍛え、定期的に健康をチェックし、
生きてゆき必要な医療が受けられる収入を確保し、お互いをケアできる家族や仲間との
コミュニティを大切にするということだろう。

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