先日43歳になった。誕生日前日に親族の訃報が入り、誕生日当日は身内を車に乗せて島根へと向かった。日頃月に2センチも身長が伸びる娘を見て、通夜では97年の長い旅路を終えたお顔を見ると、私はいま両者の中間くらいなんだろうか、という気がした。生まれた日に「死を忘れるな」というメッセージを受け取ったような思いだった。後ろ向きな意味ではなくて。

もみあげに白いものが増え、尿路結石や回転性めまいなどやっかいな病気に襲われることも増え、フィジカルはそれなりだなあと感じるが、昔「シティ・スリッカーズ」という映画で見たように、中年になると感動することが少なくなり、人生が色褪せてくるものかと思っていたが、まだ音楽を聞いてゾクゾクすることもあるし、高齢出産だったこともあり子供の急成長ぶりに驚くばかりだし、まだまだやりたいことがたくさんあるのは良い環境にいるからかな、と思う。家族や友人に感謝。いい1年にしたい。