最期の抱擁

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3月15日に祖母が亡くなった。95歳だった。
2年前に肝臓がんが破裂したのち、奇跡的に回復したが余命1ヶ月と告げられた。積極的な治療はせずに、自宅で終末医療を受ける選択をして、穏やかな日々を過ごしてこれまでやってきたが、とうとう別れの時が訪れた。

最期の3週間はまったく動けなくなり、介護の手が必要となった。私を含めて自由に動ける人間が二人いたので、家族で協力して在宅介護にあたった。老いて病の末期にある祖母は、赤ちゃんと同じように目が離せず、赤ちゃんとは逆に日々できないことが増えていった。

「家の畳の上で死にたい」などという言葉を聞くことがあるが、それを実現するのはなかなか大変だということを身をもって知った。図らずもこの数ヶ月で人間が生まれてくる瞬間と、人間が死にゆく瞬間に立ち会い、深く関わることになった。その衝撃が大き過ぎて、まだ感情の揺らぎが収まっていない。

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