life is like a bike

いつの間にか世の中は新型コロナウイルスの感染拡大でえらいことになってしまいました。
こちらは息子が退院して、赤ちゃんが家にいるという状態になりました。赤ちゃんは免疫を獲得していないので、世の中に先んじて我が家は必然的にロックダウン状態なのであります。
若い頃は二晩くらい徹夜は平気だったが、この歳で夜中と早朝に起きてオムツ替えとかミルク作ったりとかしてると、日中はフラフラなのです。

ぼーっとテレビをみてるわけにもいかないので、ラジオを聴きながら用事に追われているのですが、CMを聞いていると「???」と思うことがあります。ライブやフェスのCMで「5月末にライブ決定」とか「8月はフジロック!」とかいうやつです。緊急事態宣言がいつ解除されるかもわからず、ワクチンの開発に年単位の時間がかかるという状況で、ちょっと先にはもう普通にライブやフェスができるかのような内容と現実が一致せず、とても違和感を感じます。開催者は「その頃にはもう開催できるはずだ!」と思っているのか、はたまた「開催できてほしい」と願っているのかはわかりません。慣例として、開催の何ヶ月前にはCMをうたなくてはならないというふうに決まっているのかもしれません。

ワクチンの開発に1年としても、その後に承認と量産と流通などのプロセスが残っているわけで、我々がその恩恵に預かれるのはどれくらい先なのでしょうか。新型コロナに対応できたとして、また新しいウイルスがでてくるとも限らず、そのとき人類はどのように対応すればよいのでしょうか。

某番組で識者が言ったところでは、閉じた密な場がこれまでの主たる世界であって、その中で人類の最大の発明が都市だったとすれば、コロナでそれが否定されたあとでは人類はどこへ向かうのだろうか。「開放された疎」に向かうのか。

不可逆的に、決定的に何かが変わってしまったのに、まだ今まで通りの日常が戻ってくるかのような空気がそこかしこに漂っているのには目眩を覚えるような気分がする。

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