THE BIG ISSUE 106号のスペシャルインタビューは
坂本龍一だったので、表紙を見て駅の前で売っていた
おっちゃんから購入した。
教授は今、熱心に社会活動に参加されている。
世界最貧国の債務を帳消しにするキャンペーン
「ジュビリー2000」だとか、「more trees」という
核燃料の代わりに木を植えようという活動などである。
その中で、地雷撲滅支援の運動は筑紫哲也さんに
頼まれてやったのだが、結果として関心の無かった
地雷の問題についての知識を得られてよかったと言っていた。
筑紫さんと言えば、昨日追悼の特別番組をやっていた。
その中でも坂本龍一はVTRで登場してコメントをしていた。
昔からつながりがあったようだ。
筑紫さんはNEWS23の立ち上げ当初から報道番組の既成概念を
ぶち壊したいと考えられていたそうで、約90秒間もの間
筑紫さんがカメラの向こうの視聴者に向かって語りかける
「多事争論」は異例のコーナーだったそうだ。
それを毎回原稿無しでしゃべっていたというから驚いた。
対談や討論では柔和な笑顔で相手の懐に入り込み
鋭い切り口で攻め入るところが魅力的だった。
仕事の都合で、ニュース9よりも、ニュースステーション
よりもNEWS23を見る機会が多く、筑紫さんの顔と声に
親しみを覚えていた。気骨と魅力のある人を失って残念だ。
番組の最後では筑紫さんの大好きだった井上陽水が
「最後のニュース」を生演奏した。私の大好きな曲だが
筑紫さんにさようならをするにはあまりもぴったりで
とても悲しかった。
政府与党は定額給付金のことでもめているようだ。
このTHE BIG ISSUEを売っているのはホームレスの人たちだが、
その彼らに給付金は行き渡るのだろうか。
この1冊300円の冊子を売ると彼らの手元に160円が手に入る。
彼らにとって12000円は大金である。もらえるのと
もらえないのとでは大きくちがうだろう。
年収1800万以上の人は辞退を求めると昨日のニュースに
あったが、年収1000万以上ある人と彼らが等しく12000円の
給付金でいいのか、私には疑問だ。
そもそも次の解散総選挙をにらんだ人気取りのための政策だが、
あまりにもばかばかしくて記事を読みたくなくなるほどだ。
筑紫さんが生きていたらなんと言うだろうか。
今回のTHE BIG ISSUEにはシェリル・クロウのインタビューもある。
ツールを制したランスと破局した後に彼女に起きた出来事と
心境の変化が綴ってある。2005年に私がツールを観に行った時は
ランスを応援するシェリルが常にテレビに映っていたものだ。
時が経てば人は変わる。
次号では私の好きな茂木健一郎さんのスペシャルトークが
掲載される予定だ。楽しみにしておこう。
冒頭の坂本龍一がインタビューでこう言っていた。
Think pessimistically, act optimistically
この言葉も筑紫さんから影響を受けたのかな、と思う。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
定額給付金
<定額給付金>地方丸投げ、課題山積(1) 窓口申請必要
ボクも筑紫哲也さんの追悼番組みました。あらためてすごい人だったんだなと感心しました。とくに闘病のときの日記はすごいです。
ところでツールド沖縄完走おめでとう。去年のリベンジだったんですね。ぼくは年齢的に最近レース挑戦の一歩が出ません。ただ行ってみたいとも思います。もう一歩挑戦心をもちべきか。刺激をありがとう。
>ビバさん
ありがとうございます。
2005年のリベンジでした。
大阪近辺でもちょこちょこレースがあるので
まずはそれに出ましょう。楽しいですよ。