安藤忠雄「希望の言葉」

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photo:安藤忠雄設計「希望の壁」@大阪新梅田シティ

貝原俊民さんを偲ぶ特別講演会「安藤忠雄講演会」(第2回)を聴くために兵庫県立美術館へ足を伸ばした。亡き父が「あいつ(安藤忠雄)の講演はおもろいで」と言っていたのが耳に残っているので、機会があるたびに話しを聴きに行っている。久しぶりにお見かけした安藤さんは少しお痩せになったかなと思ったら、闘病後だった。少し心配したが、いつものだみ声でユーモアを交えながら話を進めていくにつれ安心した。私の心に残ったのは以下のお話。
・サグラダ・ファミリアは日本の企業ならあと2年で作れる。だがスペインの人たちはできるとしてもそうしようとしない。「神は完成をお急ぎではない」そうだ。作り上げていくプロセスがおもしろくやりがいがある。作ったものを育てないと神戸もサグラダ・ファミリアもない。人間を育てるのも同じ。仕事も最低5年はやってみて、徹底的に考えないといけない。
・先日不慮の事故で亡くなられた元兵庫県知事貝原さんは佐賀の出身だが、この街神戸をこよなく愛された。震災の復興が早かったのも貝原さんというリーダーがいたから。リーダーは家族でも会社でも必要。
・今の地方自治体にはもはやカネはない。かつては技術立国であった日本の技術力もなくなってきている。組織は必ず劣化・老化する。私達はこれから経済力より文化力を磨いていくのがよい。子供はもちろん、親も本物を見分ける力をつけ、感性を磨いていくべきだ。勇気と責任感を持ち、可能性の限り挑戦をしよう。
・神戸は世界的に見ても生活環境がよい。もっともっと生活文化を発信するべきだ。自分の土地を愛すると新しいものがでてくる。今の神戸の人はあきらめている。仕事を通して生きていくビジョンを考えないといけない。面白い人間がいると人が生きる街ができる。「あきらめない」それが大事。

安藤さんは大阪の人だが貝原さんと同じく神戸のことを愛してくださっているのがうれしい。貝原さんを偲ぶ会ということで、氏の功績や思いに触れて胸が熱くなると同時に「もっとがんばれよ」と逆に励まされた気がした。

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