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自転車マニアが書いた本、というものではなく
自転車の楽しさの紹介から始まって、現在の日本における
自転車の現状という重いテーマまで盛りだくさんの内容だ。
一番の読みどころは、道交法改正でロードレーサーをはじめ、
自転車はすべて歩道を走らなければならなくなるかもしれない
という事態に立ち向かったくだりである。
ロードレーサーが、というちっぽけな問題ではなく
子供や高齢者などの交通弱者がますます弱い立場に追いやられる
という先進国として恥ずかしい状況が生まれようとしていたのだ。
歩行者対自転車の事故件数の増加という問題に対し警察庁は
「自転車の歩道解禁」という矛盾した法案を提出することで
将来的に道路上から自転車の締め出しを画策していたのである。
それに立ち向かう疋田氏の行動力と、官僚の法案の矛盾を論破する
論理的思考に唸らされる。TBSのチーフディレクターという
本業がありながら、このような活動をしているのだから恐れ入る。
何かを成し遂げる人は「忙しい」なんてことを言い訳にはしないのだ。
自転車に乗る人にも乗らない人にも是非一読して欲しい。
コメント
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ママチャリ歩道はしれなかったらどうしたらいいのかな?
しかも子供チャリを車道なんかで走らせられない・・・。
車が歩道に乗り上げてて歩道を歩行者が歩けない、ベビーカーが車道を歩かなければならないような車社会の札幌です。
時々腹が立つけどこっちの人結構おおらかで、「しょうがないっしょ。」とか「ま、いいべや。」とかで流れそう・・・。
>りんもさん
知って欲しいのは
・自転車が歩道を走っているのは世界中で日本だけ
・本来自転車は軽車両であり車道を走るべきもの
・自転車が歩道を走るようになったのは、戦後の急速なモータリゼーション
に対応するため1970,78年の道交法改正による一時的な処置だった
ということ。
日本は自転車に対して曖昧な態度を取り続けていたのね。
警察も堂々と自転車で歩道を走っているし。
でも、高齢者の増加と歩行者対自転車の事故の増加のため
これ以上この問題を放置しておくことができなくなったのですよ。
最初はいろいろ問題がわき上がってくると思うけれど
駐車車両の問題も含めて直面して行かなければならないと
思います。
僕は去年の夏から、約15年振りに自転車生活を再開した訳ですが、
歩道を自転車で走ると恐ろしくてやってられません。。。
さりとて、あのママチャリが全て車道に溢れ出すのも、
どうかと思うのですよね。
歩道は放置自転車だらけ、車道は違法駐車だらけでしょ。
僕も時間を見つけて疋田氏の本を読んでみることにしましょうか。
> sepeda83さん
もう、歩道上は飽和状態ですからね。
高齢化社会が進むにつれ、現在の状況は破綻することが目に見えてます。
あふれかえる粗悪な中国製ママチャリをはじめとして
皆がこの問題について考えなければいけない時がきたと
いう事だと思います。