life is like a bike

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ついにここまでやってきた。
ここまできたら、最後まで行くしかないでしょ。
お互いに健闘を誓い合う。

ゴールは170km先。
獲得高度5000mの彼方。

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参加者が多いので3つの時間帯に分けてスタートとなる。
スタート時刻から渋滞気味にそろそろと進んだあと
ようやくスタート地点に到達。

ブラスバンドの演奏が気分を盛り上げてくれる。
気温は14℃。やや肌寒い。

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エタップと違い、スタート直後から集団のスピードが
上がることはなかった。
みんな、このあとにとんでもない上りが控えていることを
十分に頭に入れて、ペース配分を考えているのだ。

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序盤の短い平坦路を淡々と進む。
日陰は気温が上がらないので
ゆっくりと体を温めていく。

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いよいよグランドン峠まで続く長い上りに突入。
斜度はきつくないが、ひたすら登り続ける。

右のPhilipsのジャージを着ている人は
オランダからやってきた60歳前後の方だった。
会社のサイクリングチームで参加しているらしい。

逆走している人は、おそらく地元のローディー。
このあともたくさん遭遇することになる。
地元であれば、わざわざ参加費を払っていつもの
道を走るはずもなく、道端で談笑していたり
我々参加者を応援してくれる姿をみかけた。

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ガッチはしばらくして「じゃあ、ゴールで会おうね!」
と言ってかっ飛んでいった。
我々のゼッケンは3000番台だったので
3000人抜いて1000番以内を目指すようなことを言っていた。
ガッチの実力ならそれも可能だろう。
しかしガッチには、その後さらなる試練が待ち受けていた。。

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我々兄弟の目標は完走だった。
今年に入って公私共に激変に見舞われたヒロチェは、
数カ月前のあわいちで最後の山岳に挑戦すらできないほど
コンディションが悪かった。
練習などほとんどできなかったのだから。
ミュンヘンに居を構えて、ようやく落ち着いたところで
この大イベントを迎えたという状況なので
なんとか最後まで走り切れたら大成功だと思っていた。

これまで5年前のエタップのピレネーステージや吉野、佐渡、
数々のライドで、ヒロチェにはさんざんアシストしてもらったので
今度は俺が引く番だと思った。
ヒロチェに無理をさせず、且つ完走させるのが俺のタスクだ。

ヒロチェは34×28、私は34×29というグランフォンドギアを
つけて臨んだ。ヒロチェは序盤からかなりの軽いギアで、
筋肉に負担をかけないように、ツーリングペースで
ゆっくりゆっくりと進んでいった。

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だんだんと勾配が厳しくなってくる。
ここではいったん谷底に下りたあと
右前方に見える激坂を登って山間を進むことになる。

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山間部を抜けて前方に視界が開ける。
それと同時に日差しを遮るものがなくなり
一気に気温も体感温度も上昇する。

この炎天下で延々と続く上りが
ガッチに大きなダメージを与えることになる。

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これはまだ1つめの峠へ続く道。

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目の前に続く道を走って走って、あの先が最初のチェックポイントだろう
という期待を何度か裏切られて、ようやくグランドンに辿り着いた。

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関西にいては、なかなかこの標高へは到達できない。
まずは最初の峠を超えた充実感に少しだけ浸る。

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峠にはチェックポイントと食料補給地点が設定されている。
次々とやってくる参加者に加えて、警官やいくつかのチームカー、
そして救急車も入り乱れてかなり雑然した状況。

そんな中で、提供される水分を補給し、ドライフルーツや
サンドイッチなどで軽く食事もとる。

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大自然にむかって用をたす人たち。。。(笑)
一歩向こう側は断崖絶壁。

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さあ、まずは第1関門クリアだぜ!
といっても、既に六甲山2本くらい登った感じ?
そこそこの疲労感はあったが、まだまだイケる気がする。

そして我々は最大の難所であるガリビエ峠(2645m)に向かう。
ガリビエさえクリアすれば、あとはなんとかなる、と思っていたが、
その考えは甘かったと、このあと気付かされることになる。

続く

コメント

    • fujihoo
    • 2010年 7月 25日

    おおーーー!美しい。
    ツールの中継と同じだ~。
    立ちションの写真がいちばん素晴らしい!

    • zuzie
    • 2010年 7月 26日

    >fujihooさん
    美しい景色でしょう。
    そんな中で立ちションするのは最高!
    じゃなくて、私はそんなことしてませんから!
    この景色の中で走れることが最高でした。

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