旅こそが報い

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「いつの日か振り返れば、辛かったことなど
忘れてしまうか笑い飛ばすかして、人生最高の日々だった、
魔法のような日々だったと思う―というのだ。」
スティーブ・ジョブズ/第13章マックの開発力 旅こそが報い

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photo:Kobe

結婚式で言おうか迷ったことがある。
3.11に大きな災害が起こって、まだ多くの人が苦しんでいる時に、
私達の個人的な祝い事をしている場合なのか考えた。
被災地から遠く離れた私達にできることは、ただ募金を
するだけではなく、過剰な自粛ムードに同調することでもなく、
普通のことを普通にすることなのではないか、
そう決断して私たちは前へと進んだ。

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当時東日本は未曾有の大災害に揺らいでいたが、
私が生まれ育ち、私達が出会って式を挙げた
この神戸も95年には大きな災害に襲われた。

家が全壊して住めなくなり、被災者が多いからという理由で
ほんの僅かの見舞金しか得られず、さらにその後、一家の
大黒柱である父も失い、一体我が家はどうなってしまうのかと
私たち兄弟は思ったものだ。

だからこそ、この神戸で式を挙げられることには特別な思いがあった。
ここまでなんとかやってこれて、みなさんに祝福して頂いて、
うまく言葉では言えなかったが、本当にうれしかった。

R0021519photo:Goldcoast, Australia

この1年は本当に激動の1年だった。
引越しし、入籍し、結婚式を挙げて夫婦となった。
南半球から北半球まで、南欧から北欧まで
私たちは多くの地を旅した。

スペインのど田舎でレンタカーがパンクした時は
どうしようかと本当に焦った。
フランスのど田舎で妻の体調が悪くなった時は
神にも祈る気持ちだった。
ドイツへ向かう飛行機に遅刻した時は
どうなってしまうのかと思った。

旅にトラブルはつきものだが、振り返ってみれば笑い話。
いろいろあったが最高の旅だったと思う。

人生を振り返るにはまだ早いかもしれないが、
結婚という大きな転機に振り返ってみると、
私自身にも家族にも本当にいろいろなことがあったが、
これまで素敵な旅だったのではないかと思う。
「旅こそが報い」という言葉の意味がわかる気がした。

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photo:in Deutschland

いつかのPedalさんのブログエントリーに「優雅な生活が最高の復讐である
というのがあった。

ゆうが いう― 1 【優雅】(名・形動)[文]ナリ
上品でみやびやかなこと。やさしい美しさのあること。また、そのさま。
【三省堂大辞林】

「優雅な生活」と聞いて、経済的に余裕があって少々浮世離れした
贅沢な暮らしをイメージしたが、言葉の意味を正確に捉えてみると
物質的というよりは精神的な要素が主のようだ。

その言葉を自分で解釈してみると、「人生はいい時ばかりでなく、
辛い時や苦しい時もある。けれど、ネガティブな感情に流されず、
ポジティブな精神を失わないで人生を楽しむことが大事だ」、
という先人の”教え”ではないかと。

そこには「旅こそが報い」と言葉は違えど
同じエッセンスがあるのではないかと、私は感じた。

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photo:Carcassonne, France

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photo:Stockholm, Sweden

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photo:Zugspitze, Deutschland

「旅こそが報い」
最高、最強のパートナーを得て、
私たちはこれからもっともっと楽しい旅に出ることにしよう。

2012年が良き1年になりますように。

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