life is like a bike

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グランドン峠(1924m)からの下りに備えてGiletを羽織り
気持ちの準備をする。

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そう。待っていたのは谷間へとダイブする極上のダウンヒル。
そこには白線もガードレールもない。
天国を感じるのも、地獄へ落ちるのも
自分次第。あなた次第。

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山を降りると、しばしの平坦路。
ここでは見知らぬローディーとトレインを組んでは離脱して、
速度域の合うトレインに乗り換える。
出会いと別れを繰り返して前に進むのだ。

太陽が高くなり、ますます気温は上昇する。

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調子はどうだい、兄弟?
あちーな。。しかし。

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いいかげん暑さにうんざりして
スピードが落ちてきた頃に突然現れた給水所。
鉄棒のように横たえられた鉄パイプに
等間隔に蛇口が備え付けられている。
そこから溢れ出る水は、周辺のそびえ立つ山々からの
雪解け水を使っているのか、とても良く冷えている。
陽に照りつけられて火照った頭や体を冷やし
ボトルに水を詰める。

緑のタワーに見えるのは三方から用を足せるトイレ。
日本では見かけない形だ。

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給水所から間もなくして、最大の難所、ガリビエ峠への挑戦が始まる。
ここから34km(!)の上り。
避けては通れないものには立ち向かうしかない。

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延々と連なるローディーの群れ。
何を求めて、この厳しい上りに挑むのか。

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おそろいのジャージを着た若いにーちゃんたちご一行に話しかける。
「自分ら、どっからきたん?」
「スペインやで。あんたは?」
「おれは日本の神戸からきたんや」
「まじで?そらすごいな。
ひょっとして、このマルモッタのためだけに
わざわざやってきたんか?」
「んー、まあ、そうとも言えるし。
ミュンヘンに住んどる弟に会いにきたんもある」
「そうかあ。なるほどな。きっつい上りやけどがんばろうぜ。」
「おうよ。」

ベルギーやオランダやイギリスや、いろんな国の参加者と
言葉を交わしたが、たいていこんなやりとりになる。

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「いよいよ楽しくなってきたでー!」
う、後ろの人達はみんな苦しそうなんすけど。。

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右は若い女性。
競技と違ってグランフォンドでは年齢や性別の壁を
超えて同じ目的に挑戦できるのが素晴らしい。
「がんばれ!」

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トライクでの参加者も!(嘘)

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そろそろ疲労や、小さな体の不調を感じはじめるが、
それでも足の回転を止めるわけにはいかない。
たとえ兄弟と一緒に走っていても、後ろから押してくれるわけではない。
待っていても誰かが助けてくれるわけではない。

それでも、励まし合ったり、声をかけあったりすることで
元気をだして前に進むことができる。

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やっとこさ、たどり着いたぜテレグラフ。
あまりにしんどいので、
山小屋でコーラとパニーニを求め、しばしの休憩。
お店のお姉ちゃんがきれいやった。

ガッチがつくってくれたコースシート(ヒロチェの左手)を
見ながらため息をつく。「まだ半分くらいか。。。」
そしてあることに気がついた。
「あ、俺らこんなとこでまったりしとるけど
ここ補給ポイントとちゃうやん。」
オフィシャルの補給ポイントは、
このテレグラフを少し下った先なのだった。。。

続く

コメント

    • Hato
    • 2010年 7月 28日

    この下りはほんと最高に気持ち良さそう!
    ええな〜!って下るにはまず登らなあかんのね。

    • zuzie
    • 2010年 7月 29日

    >Hatoさん
    フランスの峠のダウンヒルはほんまに気持ちイイよ
    そして、ヨーロッパの一般サイクリストは
    意外と下りが遅い人が多いので、結構ぶち抜けます。

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