午前の用事を終えて、午後に嫁さんを送り出して
ライドへ飛び出した。

田んぼは黄金色に光り、
彼岸花があちこちで赤いアクセントとなり、
鼻を金木犀の甘い香りがくすぐる。

秋空のもと、運動会をした学校も多かったみたい。
晴れてよかったね。

ふらふらと走っていると、自転車道を発見。

加古川右岸自転車道というらしい。
てっきり川沿いのマラソンコースのことを指すものと思っていたが
川とは離れた所でこの名前を目にしたので、ちょっとびっくりした。

自転車道に沿って権現湖周辺を走る。
誰にも会わないなあ。

自転車道はところどころで途切れて、どうにもわかりにくい。
とうとう迷った所でコスモス畑に遭遇。

復路は自転車道を引き返さずに、地図を見ながら一般道を引き返す。
自宅から往復2時間くらいのループコースがとれそう。
開拓すればいろいろと足が伸ばせそうだ。

この自転車道は作られてからほとんど手入れがされていないようで
夏草が生い茂ってただでさえ細い道がご覧のとおり。

この国のエネルギー政策が原子力を中心にして、その他の
エネルギー開発がなおざりにされたように、
道路政策は資金のある大手自動車メーカーの主導で
車中心に考えられたのだろう。自転車道なんてこんな風に
作っとけばいいんじゃないの？って自転車に普段乗らない
連中が作った自転車道のように思われた。
無粋な柵に囲まれ、雑草に覆われ、案内は不親切で、
気持よくひたすら走る快楽は途切れ途切れに分断された。

空はすっかり秋空になった。