photo:Montrachet, Bourgognes, France 2010
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この年の2月、ジョブズとアメリオが最終的な契約書にサインしたとき、
ジョブズは大喜びし、「いいワインで祝杯をあげに行こう」とアメリオを誘った。
会食の日取りが決まったときには6月になっており、緊張感が
高まっていたが、それでも4人はいい時間を過ごした。
ただし、集まった2組と同じくらいワインと食事がミスマッチだった。
ワインは1本300ドルもする1964年のシュヴァル・ブランと
モンラッシェをアメリオが用意したのに対し、食事はジョブズが
選んだレッドウッドシティーのベジタリアンレストランで
総額72ドルだった。
「スティーブ・ジョブズ 2 第23章 王政復古」より
我々はla Marmotteの激闘のあと、Bourgogneへと車を飛ばし
このMontrachetでゆっくりとした時間を過ごした。
ジョブズが祝杯を上げた時に飲んだ、正にそのワインの産地だ。
自転車仲間から結婚祝いに頂いたのも、このMontrachetのワインだった!
この夏に泊まったピレネー山中のシャトーのレストランは
ローカル色が強くて面白かったが、垢抜けない感もあった。
振り返ると、同じ田舎でもこのMontrachetのシャトーのレストランは、
さすがに一つ星がついているだけあって、洗練されていたなと思う。
料理だけでなく、英語を話せるスタッフの数やサービスの面も含めて。
ぶどう畑とレストラン以外に本当に何もないところだったが
最高のワインと食事を、静かで落ち着いた美しい景色の中で
頂いていると、他に必要なものなどないような気がした。
モノに囲まれ、24時間コンビニが開いていることが
必ずしも幸せなことではない。
あちこちに原発を乱立させてまで、過剰な生産活動、
消費活動を続けることが私たちの望んでいることだろうか。
コメント
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野辺山お会い出来ませんでしたね!
開店記念でお渡ししている飴を送ります。
またどこかでお会い出来る事を楽しみにしています。
>盆栽屋さん
今年は業務都合で断念しました。
お会いできなくて本当に残念。
そして御心遣いありがとうございます。
きっといつか会いましょうね。