1.GRIT やり抜く力 / アンジェラ・ダックワーズ
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける アンジェラ・ダックワース,神崎 朗子 ダイヤモンド社 売り上げランキング : 73 Amazonで詳しく見る by AZlink |
2.歯は磨いてはいけない / 森昭
歯はみがいてはいけない (講談社+α新書) 森 昭 講談社 売り上げランキング : 11686 Amazonで詳しく見る by AZlink |
3.不老超寿 / 高城剛
不老超寿 高城剛 講談社 売り上げランキング : 1967 Amazonで詳しく見る by AZlink |
1はアメリカの「天才賞」を受賞するような天才の研究対象が「成果を出す人の共通点の研究」ということに驚いた。さらにその共通点というのが「GRIT=やり抜く力」だということで、つまりは全日本を率いたラグビー指導者エディー・ジョーンズがいう「ハードワーク」と同じ、成果を出すためには考え抜き、時間を惜しまず努力し、粘り強くやり抜くことだということだ。遺伝子だとか生まれた環境だとか、そんなものは関係ないというのを統計などのエビデンスを出して説明されると説得力があった。なんでもそこそこできてしまい、そこから先の努力の足りない私はガツンとやられたような衝撃があった。
2は私の習慣を変えた。食後にたっぷり歯磨き粉をつけて歯磨きするのは日本と韓国だけらしいということと、唾液には殺菌消臭の効果があるということに気付かされた。朝口の中が粘着くのは、寝ている間に唾液の分泌が減るからで、そのネバネバは細菌の塊でそれをそのまま体内に取り込むのは、様々な病気の引き金になるというのは納得がいく話だ。私はこれまで朝起きてすぐに歯磨きしても、どうせ朝食後に歯磨きするするからいいじゃんと思ってしなかったが、その考えを改めることにした。また、どんなに口臭がある人でも食後は臭わない、なぜなら噛むことで(殺菌消臭の)唾液がたくさんでるから、というのにも納得。つまり食後はpHバランスが変わって一時的にもろくなった歯をゴシゴシこするのではなく、唾液を隅々まで行き渡らせるためにフロスをするのだ、という点も納得がいった。本書で勧められている口腔ケアツールはどれも素晴らしく、特にフロスはよいものを教えてもらった。
3.はこれまで「モノを捨てよ世界へ出よう」と、ミニマルだが豊かな生き方を提唱し、次いでドローンという最先端のロボティクスに傾倒した高城剛さんが、続いて向かった先が最先端医療を使って自らの体内というインナーワールドへ向かう旅だった、という流れがそもそも時代を先取りする感覚の鋭さを示している。そして、その最先端医療を受けるためなら、何処へだっていき誰にだって会うという行動力と実行力がまた並外れていて、読み物として面白い。詳細は記さないが、ここで書かれたいくつかの検査は私も受けてみたいと思っている。これまでの人類が知り得なかった、自分の体のことを知ることができる時代がついにきたのだから。
今年話題になった『サピエンス全史』『誰がアパレルを殺すのか』などは、ようやく積読から読み始めたところ。
未来予測本は好きでいくつか読んだけれど、リスペクトするJOIの『9Principles』は日本語訳がもひとつなのか、いまいちピンとこず、『2030年 ジャック・アタリの未来予測』はかなり悲観的な内容で驚いた。グローバリゼーションの反動で分断や衝突が目立つようになってきたが、一歩間違えば人類そのものがなくなってしまう危機的な状況にいるのだ、とどれだけの人が理解しているのか。2018年は明るい話題が多く、よい本にたくさん出会えますように。
サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之 河出書房新社 売り上げランキング : 484 Amazonで詳しく見る by AZlink |
誰がアパレルを殺すのか 杉原 淳一,染原 睦美 日経BP社 売り上げランキング : 105 Amazonで詳しく見る by AZlink |
9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために 伊藤 穰一,ジェフ・ ハウ,山形 浩生 早川書房 売り上げランキング : 3611 Amazonで詳しく見る by AZlink |
2030年ジャック・アタリの未来予測 ―不確実な世の中をサバイブせよ! ジャック・アタリ,林 昌宏 プレジデント社 売り上げランキング : 5578 Amazonで詳しく見る by AZlink |
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