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茶味空間。 茶で読み解くニッポン (CASA BOOKS)
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千宗屋(せんそうおく)氏は1975年京都生まれ。
茶道三千家のひとつ、武者小路千家家元後嗣(次期家元)。

その千宗屋氏が、2007年から4年間にわたり雑誌Casa BRUTUS上で連載した
「茶味空間(ちゃみくうかん)。」を加筆修正したもの。
日本文化に関する様々なキーワード一語一語を、新しく印象的なビジュアルを軸に
丁寧に読み解き、より深い理解に導いて欲しい、という企画だったそうだ。

茶味という言葉は、お茶そのものの味を指す言葉ではない。茶の湯ではわびさびに代表
される趣深く余情のあるさま、あるいはそういった余裕をさして「茶味のある」あるいは単に「お茶がある」と形容しことさら愛でた。「茶目っ気」の茶も意味はその延長にある。(「あとがき」より)

「見立て」って何? 「松花堂弁当」の由来とは?
「曼荼羅(まんだら)」には何が描かれている? 「千 利休」ってどうしてスゴいの?
「オリジナリティとコピー」「価値の捏造」とは?

茶の湯に纏わる事柄だけでなく、日本文化、美術、宗教に関わるキーワードを
ランダムにとりあげているので、その時々の気分や関心でページを選んで
読み進められるのがよい。著者は茶道の家元後嗣というだけでなく、2008年には
文化庁文化交流使としてニューヨークに1年滞在されているだけあって、
非常に日本文化に詳しくて、文章が面白い。挿入されている写真も見事で
和の世界に引きこまれてしまう。

茶道は花嫁修行の一つ、などとされるようになってから茶道が誤解されるようになった
そうだ。海外に出るにつれ、自分がいかに日本文化を知らないかを思い知らされるが、
そういった偏見を取っ払って、一つお茶でも点ててみたいと思わせてくれる一冊。

お茶と言えば、前から気になっていたこんなの↓で「野点(のだて)」をやってみたい。
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