『シン・ニホン』を読んだ

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以前から気になっていた書籍だが読む機会を逸していた。ところがWeekly Ochiaiの議論で安宅さんの発言に惹きつけられ、これは読まねば!という気になった。

いま世界は歴史的な技術進展のフェーズにあって、AI✕データがあらゆる物事に関わってくると予想される。ところが日本はその変化に対応できる人材もいなければ、その人材を生み出すシステムもお金もない。先進国の中で大きく遅れをとっている状況である。この国の人口減少局面において、「しょうがない」と思考停止してしまいそうになるが、実はそうではない、と。データを正しく検証することで、多くのことが見えてくる。この国はもともと諸外国に遅れをとっていたが、才ある人を海外から招いて学び、遅れを取り戻すどころか発展していった歴史があるのだと。現代の我々にも打つ手はあるのだ、と著者はデータ検証と幅広い論考から断言する。

最終章では疫病と人類との戦いにも触れられており、このコロナ禍を予言したような内容にもなっている。人類が経済の効率化を求めて都市というものを発明したが、その都市部でコロナが流行してしまった。人類はもうこれまでの生活様式には戻れず、生活・仕事などあらゆる局面で新しい形態を模索する必要がある。ここでも著者の言う、「風の谷」というキーワードがまた予言めいていて、人工の密集して閉じた(ウイルスの蔓延しやすい)都市から、開かれて疎である地方へと向かう強力なベクトルが働くことになっていきそうだ。

最後に「行動を起こそう」とあったので、私にも何ができるのか、この緊急事態宣言下のステイホーム期間に考えてみたい。




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