life is like a bike

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photo:本日の日経朝刊より

ニューヨーク市でサイクリストが急増。
06年から自転車推進派の交通局長が3年間で
全長320kmの自転車専用レーンを新設したことによる。
その結果
•市内の自転車利用者は1.7倍(05〜08年)
•自転車通勤の数は35%増(昨年比)

このように大都市特有の混雑緩和への
手段として自転車活用の取り組みが進んでいる。

しかし、自転車利用者の信号無視の比率は
57%にも上り、増加する自転車と自動車との間で
摩擦も絶えない、ということだ。

私は、そんな摩擦が起ころうとも、問題解決のために
何か行動を起こそうという、その姿勢が素晴らしいと思う。

前にも書いたように、お隣の韓国では2012年に
向けて、全長207kmの自転車専用レーンを
整備中だ。

日本では補正予算の見直しがここのところ取り上げられて
事業の中止や凍結の話ばかりが聞こえてくる。
地方の片道1車線の自動車道を2車線化するための
予算もことごとく凍結されているようだ。
マニフェスト実現のための予算確保は必要だが
何のためにそれをやるのか、ということをよく
吟味して欲しい。

「高速道路無料化」そのものが目的なのではなく、
「経済活性化」や「大都市と地方を含んだ交通改革」
というのがその先にあるのであれば、他国で実施されている
自転車の活用も是非視野に入れて欲しいと思う。

高速無料化によってETCを購入した人はどうなるんだ
という議論もあるが、私はロードプライジング
利用すればいいと思う。混雑や渋滞が問題になっている
都市部へ自動車が進入する際に、通行量を徴収することで
交通量をコントロールするということだ。

先に読んだ『自転車会議』によると、イタリアを始めとする
いくつかの国では自転車が高速道路を走っている国が
あるという。

現実的にできることもあれば、難しいこともあるだろうが
ニューヨーク市のように手探りでも、問題解決のために
動き出すことが大切ではないかと思う.

様々な問題をすべて政治家に任せるのではなく、
一人一人が考えて行動する、例えば自転車通勤を始める、
といったことからでも状況は変わって行くかもしれない。

さあ、日本はどうだ。

コメント

  1. 『自転車会議』,良さそうな本ですね。
    ご紹介感謝です。
    大事なことは「弱者を守る」ことが未来につながる
    という意識ですよね。高速道路の無料化でも,
    自転車の普及でもなく。
    (もちろん,それらも,ですが)
    交代した政府には,この点で先進的であって欲しい
    ものです。

    • ビバ
    • 2009年 10月 11日

    今日の文章は格調が高い。いい記事です。

  2. >ペダルさん
    NewYorkでの自転車普及に携わる人たちの
    スローガンは"Share the road"だそうです。
    私は「弱者を守る」のは少しニュアンスが
    違うかな、と思っていて
    「得られて然るべき権利を獲得する」
    くらい言ってもいいかなと思います。
    特に欧州では市民自ら権利を獲得してきた
    歴史があるので、自転車も普及しているのかな
    とも思います。
    >ビバ大将
    大将には敵いませんです。
    お恥ずかしいです。
    大将の闘う姿は尊敬します

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