life is like a bike

Hac1
photo by Luke Seeman

Molly Cameronのブログにあったこの写真をとても気に入った。
少年が一生懸命に走っている。
周りのオヤジどもは、コースロープからせり出し、ヤジを浴びせ、
おせっかいにも競技中の少年の体を押し、
飲め!と言わんばかりにビールを差し出している。
しかし少年は動じもせず、自らの進むべき方向を見据えている。
そんな状況についてMollyはこう書く。
"This is brilliant."

先日NHKが”無縁社会ニッポン”という特集を組んでいた。
学校から、会社から、社会から孤立する人、生涯未婚を通す人、
結婚したとしても配偶者以外に人間関係を持たない人、
葬儀に参列者もなくこの世を去っていく人が激増しているのだそうだ。

番組では人と人との新たな"絆"を模索していたが、
そのヒントがシクロクロスにあると言っては言い過ぎだろうか。
そこが競争社会であることは避けられない。しかし、そこでは
頂点を目指す人もいれば仲間と楽しむ人がいてもよい。
運営やサポートとして関わってもよい。
そして自分のレースを離れれば、誰を問わず精一杯応援する。

シクロクロスはかつて地域の祭りが担っていた祝祭の場の
一つになっているのではないだろうか。
老いも若きも全力を出しきって非日常に没頭する。
そこではお互いが無縁ということはあり得ない。

シクロクロスは何かを象徴している。
"This is brilliant."

コメント

  1. そっか,そうですねえ。
    レースなのにギスギスはしていなくて,みんながニコニコしている。
    舗装路じゃなくて土の上を走る。
    会場にいると「ニンゲンもそう悪くはないよね」と思える。
    まさに祝祭の場。
    もっと草(の根)「シクロクロスレース」を増やして,
    じいちゃんもばあちゃんも走れるくらいならいいなあ。
    コースは休耕地にいっぱいできるし(爆)

  2. >ペダルさん
    決まった時期に複数回開催される、というのも
    なんとなくわくわくする理由かもしれませんね。
    応援をもっと盛り上げられないかなと
    考えています。
    来シーズンは一緒にでましょう!

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