life is like a bike

R0021055
日時:2010.9.11 Sat 18:00-20:30
場所:JOJO(芦屋)
主催:RIDEWORKS
講師:竹谷賢二(SPECIALIZED)

<ペダリングの原理>
ジテンシャに乗ることは、制限された空間での運動である。
ペダリングの円は結果であり、それを作り出しているのは
太ももやお尻の大きな筋肉と、膝や足の付根の関節である。
筋肉は収縮するときに、関節は開くときに力を生み出す。

ペダルを踏み下ろす動きをダウンストローク
もしくはpower phaseという。
ペダルが下死点から上死点へ戻る動きを
アップストロークもしくはrecovery phaseという。

左右に均等の力がかからないと、それらは合算されない。
それができていれば、ビンディングシューズでなくても
スムースなペダリングができる。
アップストロークでは足はペダルに沿っているだけ。
踏む側の負担を減らすのが目的。
引足に力を入れても負担が増すだけ。
ダウンストロークでは頂点で力をかけてやる。

弛緩から収縮する(=伸びて縮む)ときに力がでる。
力×速さ=出力

仕組みを意識することで神経がONになる
それが大事。


<実践>
*固定ローラーを負荷なしで回してみる。
 動かしたい方向と動かされている方向の違いを感じる
*片足ずつ回す
 実走でも数回転ずつやってみるとよい
 意識が神経に伝達される
 できない状態を長く続ける必要はない
*軽いギアで速く回す
*実走
 ローラーの空転の動きに力をかけてやるだけ


<理想的なペダリングを実現するために>
ペダルに力を伝えるのは下半身。
下半身を正しく動かすには、骨盤(マウント)がしっかりしていること。
骨盤は腹筋群、背筋群が重力に抗って支えている。

ペダリングするには、前傾(背中を丸く曲げることではない)姿勢を
重力に抗して保つ必要がある。
体の柔軟性がポジションを規定する。
ハンドル位置が決めるのではない。

ランスは腰あたりから背中を倒すことができないため
あのようなポジションになった。
ハイケイデンスのライディングスタイルは
ポジションからくる必然である。

つまりランスのように腰を立たせると
高回転型になり、加速が容易になる。
腰を寝かせると、大きなハムストリングスを使うことになり
巡航に向いている。
どちらも使い分けてまんべんなく鍛える。
どちらもできたほうがよい。
フォームはひとつ、ではない。

選手は大きな筋肉を使うために深い前傾をとる
>空気抵抗が減る>速度が増す


<上腕の使い方>
固定をするためだけの力は不要。
押しても引いてもいない状態をつくる。
そのためには前傾の最適化が重要。

踏み込む力の量に応じて反作用が
腰(前傾)を浮かそうとする。
その作用と重力が均衡するポイントを
見付け出して体を支える。


<まとめ>
・ペダリングに使う関節と筋肉
・しっかりとしたマウント(腹筋群、背筋群)
・正しい前傾
それらを活かすには正しいバイクフィッテイングが重要。
サドルが高すぎても低すぎてもバランスが崩れる。
がんばることは大切だが、がんばる前にすることがある。

欧州の選手が強いのは、早いうちから
正しいポジションで正しいペダリングをするから。
その実践により、使うべき神経系が発達する。

ポジションやペダリングについて雑誌を読むのはよいが
技能、仕組み、感覚の話を分けて理解しないといけない。
ある人に最適な方法が他の人に当てはまるわけではない。
雑誌には答えは書いていない。
答えはすべてあなたの中にある。

コメント

    • パチョ
    • 2010年 9月 13日

    >雑誌には答えは書いてない。
    >答えはすべてあなたの中にある。
    この一言だけでも価値がありますね!

  1. >パチョさん
    いやあ、参加した甲斐がありました。
    顔見知りが少しくらいはいるのかな、
    とおもったんですけどね。

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