光あるうち光の中を歩め

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キリスト生誕百年後の原始キリスト教時代の物語である。
そこに描かれるのは現世と変わらぬ人間の生々しい姿。
貧しては苦しみ、富みては苦しみ、老いては苦しみ。
子供や親や他人を殺す人、淫行にふける人。
如何に生きることが幸せなのか考える人。

時代、環境が変われど、人間の悩みというものは
こうも変わらないものなのか。
そして殺人を犯すような人々というものも、
何時の世でも常に一定の割合でいるのだろう。
つまり人間の本質というのは今も昔も同じだということ。

主人公は俗世間で長きに渡る魂の彷徨の末に
神の道に入る。ぶどう畑での労働の場で彼は老人に
こう言われる。

神のもとには大きいものも小さいものもありはしませぬ、
また、人生においても大きいものも小さいものもなく、
存在するものは、ただまっすぐなものと曲がったものばかりじゃ。
人生のまっすぐな道に入りなさい、そうすればあんたは
神とともにあるようになるだろう。
そしてあんたの仕事は大きくも小さくもならない、
ただ神の仕事となるだろう。

ノイズの中にあっても、耳を澄ませ、内なる声に耳を傾けよう。
この世に生のあるうちに、進むべき道を見出そう。

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