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ゴルゴ13 (114) (SPコミックス) ゴルゴ13 (114) (SPコミックス)
さいとう たかを

リイド社

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昨今のエボラ出血熱の感染者拡大のニュースに触れて、ゴルゴ13のこの巻を思い出した。ゴルゴ13の乗船した客船に、アフリカで密猟されたミドリザルが持ち込まれていて、それらはエボラウィルスに感染していたのだった。アクシデントでゴルゴ13を含む多くの乗客がエボラに感染することになり、船の目的地だったアメリカは入船を阻止すべく船ごとの処分を画策し、ゴルゴはピンチに陥る、というもの。

劇中に登場する細菌学者によると、エボラは人体に感染すると、あらゆる組織や内蔵を食いつくす。10日後には睾丸が腫れ上がり崩れ落ちる。眼球は飛び出てうっ血し、最後には脳に異常をきたし、やがて身体中のすべての穴という穴から血を炸裂させて死ぬ、のだという。HIVもエボラもアフリカの密林が発生地であり同じ仲間だ。HIVは十年の歳月で人を殺すが、エボラはたった2週間で殺戮する。エボラはインフルエンザと同じRNA型であり、DNA型の100万倍の早さで変異する。つまり治療薬が、すぐ効かなくなる。そんなエボラがエアロゾル感染(霧状の固体や液体を媒体とした感染)力を持ったら、人類最大の危機になる。

この作品は1998年3月のものなので、今から16年も前から現在起こっているような危機は予見されていたということになる。エボラは増えすぎた人類への自然からの警鐘なのかもしれない。

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ゴルゴ13(114) ゴルゴ13(114)
さいとう・たかを

小学館

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