life is like a bike

2020.5.28に新潟県三条市で開催されたラファプレステージ三条に参加した。キャンプギアで有名なスノーピークの本社(スノーピークヘッドクォーター)のキャンプ場に宿泊し、現地スタート・ゴールで周辺のグラベルと呼ばれる未舗装路(林道など)をつないだ100km超のコースをグループで走って完走を目指すライドイベントだ。イベント前後が多忙で、振り返りが遅くなってしまったがここに記しておく。


 

<Team>
我らがチームはG.S.Cozze。バイク歴20ウン年?のベテラン揃いのチーム。社会的にも家庭的にもそれなりに忙しい年代なので若いときのように練習時間が十分に取れないのが泣き所だが、そこは経験でカバー!。結果的には大きなトラブルもなく無事に完走。5名チームだが、そのうち1名が直前の人間ドックでひっかかり緊急手術を受けたため、直後の激しい運動が不可ということでDNSとなった。


<Bike>
チームメンバーにCANYONジャパン代表のユッキーがいるので、今回も全員にバイクが貸し出された。ユッキーと私がGrizlで、他のメンバーはEndurace。私のバイクは最新グラベルバイクのGrizl。フロントシングルでロングライドにはどうか?と思ったがまったく問題なし。グラベル専用コンポのSHIMANO GRXはレバー形状がよくて安心感があり、チェーントラブルもなく、荒れた路面でもシフティングは快調だった。

<Camera>
撮影機材はinsta360 ONE RSという360°カメラ。映像は下記に埋め込み。目立たないようにカメラを水平に取り付けてもちゃんと全方位写ったのだが、一方のレンズが真上を向いているので多少汚れがついてしまった。また長時間撮影ということで外部バッテリーから給電していたのだが、それを入れていたバッグが外れるという想定外の事態で、取り付け直しでケーブルの位置が悪く多少写り込んで見苦しいがご容赦を。360°カメラは2つのレンズで撮影し記録するので発熱量が多く、走行で空冷されるとはいえオーバーヒートでしばしば誤動作(勝手に撮影が止まる)したので映像が細切れで、かつ想定より早く外部バッテリーを消費してしまったので肝心のゴール映像がない。。残念。長時間撮影にチャレンジされる方は参考に。


<コース>
各業界から注目を浴びているスノーピークの本社(ヘッドクォーター)の併設キャンプ場の一部をお借りして、そこを起点に周辺のローカルコースと林道をつないだアップダウンの連続したコース。距離的にも負荷としてもよく考えられたコース設計だったな、と思う。八ヶ岳やニセコのようなその地域のシンボリックな風景があれば(三条のそれがどんなものかわからないが)、というのは高望みか。開けた雄大な景色はほぼなく、やや視界の狭い林道が多かったという印象。

<記録>
走行距離:114.76km
走行時間:6:37;39
獲得標高:2,235m

<会場>
キャンプが好きな人には憧れのブランド、スノーピーク。その本社と併設のキャンプ場に行けるということでテンションが上がらないわけはない。しかも、隈研吾が設計に携わったシンプルなコンテナハウスに宿泊できたのはよい経験だった。実際のところコンテナハウスはトイレも水まわりもなく、エアコンと宿泊のみの機能でおっさん3人にはやや厳しかった(4人予約だったが、あまりに狭いので一人は外のテントで宿泊)。ダブルベッドが一つだけであとはシュラフ泊なので、まあ若いカップル向けという感じ。敷地内には新しく開設された温泉入浴施設や飲食、物販もあった。いずれもデザイン性が高く、よい設えだったが、気がついたのは若いスタッフばかりで、中には十分な接遇教育を受けていないと思われる方もいた。スノーピークはものづくりの集団であって、接客と接遇のプロではないが、その分野にもこれから進出していこうということなのだろう。これからに期待したい。








<イベントコンセプト>
私は初回のRGR(=Rapha Gentlemans Race)から何度か本イベントには参加している。昔ロードバイクはアスファルトだけではなく不整地をも走っていたというルーツに敬意を払って、ロードバイクのイベントにグラベルのルートを取り込んだのが斬新で、それは「グラベル」という新しいジャンルと機材を生み出すことになった。しかし、そのような流れであるがゆえに、「ロードバイクでグラベルのあるルートにチャレンジ」というコンセプトが揺らぎ、グラベルに特化したバイク(グラベルバイク)が本イベントに最も相応しいバイクになってしまった。今回もタイヤ幅の細いピュアなロードバイクで参加しているチームもあったが、やはりグラベルでパンクが相次ぎ計7回ものパンクでチューブがなくなったという。荒れたグラベルの下りに高速で突っ込んでいく無鉄砲さを楽しんでいるメンバーもいたようだが、合計30km超のグラベルともなるとピュアロードバイクは適した機材とは言えないだろう。ラファジャパンの矢野さんにそのあたりのお話を伺うと、今後ラファでは「ロードバイク向けのグラベル有り」という位置づけのイベントと、「グラベルに特化したイベント(今秋のやくらい)」に二分するそうだ。

 

<最後に>
コロナ禍は完全に収まるところまではいっていないが、このようなイベントを開催できるまでにはなったということで、地元と主催者の判断と尽力には敬意を評したい。ただ屋外とはいえまだ人が密集したり飲食したり、というところははばかられるのか、ゴール地点での出迎えもまばらで、終了後の集う会も一応セッティングされてはいたが参加者は少なかったようで、我々のチームも様子見のままで終わってしまい、他チームとの交流が少ないままだったのは残念だった。とはいえ、それぞれが都合をあわせ、コンディションを整え、長距離を移動して、見知らぬ土地を訪れるという旅を挙行できたのは、久しぶりの感覚でやはり楽しいものだった。このような機会が与えられたことに感謝したい。




庖丁工房タダフサさんを訪問。展示スペースがリニューアルされたばかりということで、とてもきれいだった。なんと全員お買い上げ。


三条名物の笹団子も頂くことができた。
ロングライドイベントでは地元の食材がエイドステーションで提供されることが多いが、プレステージでも地元の「道」だけではなく「食」ともリンクしてほしい。



でっかいハイエースをレンタル。4人のバイクとキャンプ道具を積んでもご覧の通り。余裕の積載量で頼もしい旅の相棒だった。

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

*