life is like a bike

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現代最高のトリオとの呼び声もある、Brad Mehldauのライブに行ってきた。

YouTubeで彼らの演奏を見て、特にBradの何者も寄せ付けない集中力と
高い演奏技術に驚かされていた。その彼らが、手を伸ばせば届くような
至近距離で演奏しているのは、なんとも不思議な気がした。

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なんともリラックスしたスタイルで彼らは現れた。ベースのラリーは
なんとジーンズだ。3人とも休日に家族と公園に出かけるよう雰囲気だ。

クラシックのような、演奏開始直前の張り詰めた空気を感じる間もなく
ブラッドはおもむろにピアノを弾き始めた。

ジャズのトリオの演奏をLIVEで聴くのはひょっとしたら初めてかもしれない。
それにしても驚いたのは、ピアノのブラッドは90分の演奏を通して
楽譜無しで、鍵盤に目をやることもほとんどなく超絶技巧を見せつづけたことだ。
ラリーは難しくも魅力的なベースラインを集中して、正確に、情感豊かに弾き続けた。

後で知ったところによると、当日のSET LISTは出演直前に
ブラッドがメンバーに伝えるらしい。それで楽譜もなく、90分
演奏をぶっ通しでするのだから、JAZZの世界はどうなってるのか
さっぱりわからない。

途中一回だけあったブラッドのMCによると、前半はジミヘンを筆頭に
チャーリー・パーカー、コール・ポーターの曲などが演奏された。
ビルボード大阪の告知によると、「最新アルバムODEの世界を堪能する」
とあったのだが、私の聴いたところではODEからは1曲もなかったのでは
ないだろうか。だとすれば、あの告知には問題があるだろう。

前日の東京サントリーホールでの演奏は、音響に問題があったという
ブログもみかけたが、ビルボード大阪は演奏規模に対して会場の
大きさが妥当で、いずれの楽器の演奏も細部にわたって楽しむことができた。

ビルボード大阪は料理がおいしいと評判らしいが、演奏中は引きこまれて
ほとんど食べることができないので、よく考えて注文した方がいいだろう。

それにしても、ブラッドの集中に引きこまれるようにしてオーディエンスも
集中して聴いているうちに、あっという間に90分たったという感じだ。
いい演奏を見せてもらった。

(どなたか当日のセットリストをご存知でしたら教えて下さい。)

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