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みなさんは湿潤療法というものをご存知でしょうか。
簡単に言うとヤケドや擦り傷などに対して
•消毒しない
•水で洗う
•乾かさない
という対処をする療法のことです。
詳しくはこちらなどを参照してください。

もう少し具体的に言うと、傷口に対して
水洗いをしたあとガーゼではなくサランラップを
貼っておく。それだけです。

落車(自転車でコケること)して、けっこうな擦り傷を
負ったイナッチはこの療法を試してみたところ
驚く程のスピードで傷口が回復したらしい。

この療法を私は全然知らなかった。
傷口はまずマキロンやオキシドールで消毒するのが
当然だと思っていた。

幼稚園に務める関係者に聞いてみると、幼稚園でも
消毒液を使わないのはもう常識らしい。
消毒液が再生しつつある皮膚まで破壊するのだそうだ。
でも、サランラップを貼るところまでは知らなかった。

そういえば、我が家ではヤケドをしたときに
必ずアロエの果肉を傷口に貼付けて包帯を巻くのだけど
思えばあれも一種の湿潤療法だったんやね。
あと、口の中や鼻腔が乾燥すると免疫力がかなり落ちる
というのも聞いた事があった。口の中で出血しても
すぐに治まるのも口の中が湿潤状態にあるからだ。

このところ喉がイガイガして辛かったのだが
昨夜はマスクをして寝たところ、かなり改善された。
呼気がマスク内で溜まって湿度が上がり喉が潤うのだ。
これも湿潤療法だろう。

それにしても「こうするものだ」と思っていた常識も
時間が経てば変わってくるんだなということに
少なからず衝撃を受けた。

今のところサランラップを貼るほどの怪我はしていないけれど
もし、そのような事態になった人は是非試してみてください。
(重度のヤケドや動物に噛まれたときなどは病院へ行きましょう。)

コメント

  1. 消毒剤の細胞毒性についてはややヒステリックに語られる傾向があるので、注意してください。
    ただ、外傷に使用してもメリットが少ない状況の方が多いのも事実でしょう。
    怪我に湿潤療法をする時の最大のポイントは、
    「傷を清潔に保つ事」です。
    落車した場合を考えるなら、傷をすぐに水でジャブジャブと洗い、
    砂や小石を「完全」に除去して下さい。
    めり込んでいる場合は局所麻酔かけてブラッシングする気合が必要です。
    残っていると、そこから感染が始まります。
    あと、座滅した組織も除去しないと、それこそバイキンの住処になります。
    その上でワセリン等で保護して、ラップします。
    そして、毎日ぬるま湯で丁寧に洗い、壊死組織を取り除きます。
    後はまた、ワセリンなどで保護してラップ。
    本当は酸素透過性のある被服材が良いけれど、
    ガーゼよりかは、ラップの方がずっとベター。
    細胞培養するときに乾燥させると細胞が死滅してしまうので、
    培地は乾かないようにしますよね、普通は。
    身体の表面でも同じと言う訳。

  2. >sepedaさん
    さすが専門家。解説ありがとうございます。
    最初の処置が肝心という訳ですね。

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