life is like a bike

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photo: infant ZUZIE

音楽と楽器の力で、こどもたちに笑顔を。

 ■全国楽器協会 震災復興基金設立 及び支援活動

  東日本大震災の被災地の幼稚園・小・中・高校に対し、楽器関連の復興支援を行うため、プロジェクト「School Music Revival」を発足し、楽器業界として全国楽器協会に復興支援基金を設立。学校楽器備品の点検、補修、修理支援と、それに付随した被災地での音楽活動支援により、未来あるこどもたちに音楽と楽器の力で笑顔を届ける。



 ■発起人

  坂本龍一:音楽家

  梅村 充:全国楽器協会会長、ヤマハ(株)社長

  河合弘隆:全国楽器製造協会会長、(株)河合楽器製作所社長

  大橋 仁:全国楽器卸商組合連合会会長、(株)プリマ楽器会長

  山野政光:全国小売商組合連合会会長、(株)山野楽器会長



  http://www.schoolmusicrevival.org/



  ■募金・ご支援について

  http://www.schoolmusicrevival.org/donation.html



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■メッセージ

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「楽器復興」



 311のすぐ後から、音楽に携わる者として、被災にあった学校の楽器をなんとかで

きないものかと考えていました。当初は水や食べ物を手に入れるのも困難な状況の被

災者たちも、いずれ本や音楽が必要になる時が、遠からず来ると思っていました。



 数年前、巨大ハリケーンカトリーナによって甚大な被害を受けたニューオリンズか

ら、被災地の学校のジャズ部に楽器の贈り物があり、それによって久しぶりに音が出

せるようになった生徒たちが、避難所暮らしの被災者に音楽をプレゼントした、とい

うニュースを見た時は少し悔しい思いをしました。それこそ私が望んでいたことだっ

たからです。しかしこれは一番を競うような事柄ではないと、すぐに自分をおさめま

した。なぜならこの復興は、とても長い時間と忍耐とお金がかかるものだと分かって

いたからです。



 まず広大な被災地における楽器の被害状況を調査し、どこに何が必要かを洗い出し、

誰が何をできるか調べ、予算を調達し、実際に楽器の修復を始める。修復できないほ

ど壊れている、あるいは失われているところへは、新たに補充しなければならない。

そのコストは誰が負担するのか、などなどやらなければいけないことは山ほどありま

す。



 楽器一つとってもこれなのですから、この東日本をおそった震災の大きさに、改め

て畏怖の念を強くさせられます。是非多くのみなさんの協力をお願いします。



                                  坂本龍一

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