Gentelemens race とは
ロードバイクの原点を見つめるための、5人1組の旅路。
今回は全国から招待を受けた30チームが挑む。
それはレースであってレースでなく。
京都在住の元全日本MTBチャンプ、ビンちゃんがプロデュースするコースは
ロードバイクのライドってこんなもんだろ?という固定概念を打ち砕く。
そもそもGentlemenとは
上品で、教養と礼節を兼ね備えた男のこと(本来の意味はもっと深い)。
Gentlemens Raceでいうところのジェントルメンとは
いかなるコースであろうと、仲間とライドを楽しみ、走り切ることのできる
体力・知力・経験そしてユーモアを兼ね備えたローディーを言うのだろう。
photo by Yufta
我々のチーム、O.S.A.K.A. Gentlemenとは
住んでいる地域も、職業も、年齢も違うのに、なぜか一つに集った仲間たち。
旨い酒のためならば、例え海の向こうでも、超級山岳のその先でさえも
前に進むことを厭わず走ってきた我々のジャージは、その酒のように紅い。
photo by hirx
我々の行く手に待っていたものとは
この日、我々が向かった先は、前回の雄大な甲信の風景とは打って変わった
京都の山中。美しい八重桜が残る旧道を抜けると、そこに待ちかまえていたのは
普通ロードバイクで走ろうとは思わないであろう、荒れたトレイルだった。
前日に走った宇治のトレイル同様、昨年来の集中豪雨で、あちこちの山肌は
崩れ落ち、先週の雨はまだあちこちで水溜りとなって残っていた。
泥水を跳ねあげて疾走する様は、シクロクロスの如く。
斜度14%のグラベルをクライムする様は、マウンテンバイクの如く。
落石の散らばるいびつな段差を駆け下りる様は、ダウンヒルバイクの如く。
これらバイクの原点でもあるロードバイクはかくも自由な乗り物だったか。
ラフロードに不慣れなチームは、上りであるにも関わらず続々とパンクで
失速していく中、全員がシクロクロッサーである我々は着々と前に進む。
我々を待ち受けていた落とし穴とは
それは上りではなく、下りにあった。
あれだけ注意していたが、パンクしたのはなんとダウンヒルを得意とする3名。
あの路面では仕方がない。私は前回派手に落車したこともあり、
かなり慎重に下った。それでも、ある程度のスピードにのったところに
現れた15cm程度の段差は、凹みではなく凸っていて、フロントリフトアップ
したものの思い切りぶつけて鈍い音がした。25Cのチューブレスでなければ
絶対にスネークバイトだっただろう。
しかし、これしきのトラブルでは動じない我々は、速やかに対処を施し
ゴールを目指した。
このレースが問いかけていたものとは
このハードなコースを、会話も補給もそこそこに、最速で駆け抜けて1位をとれば、
それは称賛されるだろう。しかし、そこにリスペクトがあるか?
誰もがその座を得たいか?となると、皆の意見が一致するとは限らない。
そこがGentlemen’s Raceという名の所以たるところ。
我々日本人が受けた教育は、答えがある問いへの対応を得意とする反面、
自ら問いを設定し、唯一絶対の解がない中で解を導き出すことを不得手とする。
しかし、海の向こうからやってきたこのレースの深遠な問いかけに、
それぞれのチームが迷いながらも答えを探し、体現していた。
思い思いの衣装を身にまとい、踊る(ダンシング)するのは美しい!
荒れた路面にチーム全員がチューブラーで挑むなんてチャレンジング!
仲間を助け、思いやり、サポートする姿にはリスペクトがある!
そして我がチームは誰ひとり欠けることなく、大きなトラブルもなく
笑顔でこのレースを走りきった。
この日のために集った仲間と、京都という地でこのレースに挑めたのは、
素晴らしい経験だった。
参加したすべてのGentlemenとGentlewomenに祝福を!
そして、このレースを創りあげてくれた全てのスタッフに感謝!
dist:150km, height:2800m, time:6h48m
(持参のGarminは途中でシャットダウンしたので、記録は概算)
instagram #gentlemensrace #rgr #oskgents
statigr.am
frickr by Pedal
frickr by Yufta
コメント
-
2013年 5月 30日トラックバック:体調がもうひとつ | ZUZIE's blog
-
2013年 6月 02日トラックバック:40歳直前に受けた健康診断の結果 | ZUZIE's blog
-
2013年 7月 02日トラックバック:BIKE ZUZIE BIKE | ZUZIE's blog
この記事へのコメントはありません。