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インフォグラフィックス―情報をデザインする視点と表現
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インフォグラフィックスとはダイアグラム(図解説明)、チャート、表、グラフ、ピクトグラム、
地図などで、情報をわかりやすく伝えるコミュニケーションデザインのこと。言葉で伝わりにくい
ものなど「見えにくい情報」を「わかりやすい形」にデザインする。

インフォグラフィックスには次のような種類がある。

ダイアグラム:主にイラストを用いて物事を説明・図解
チャート:図形や線、イラストで相互の関係を整理
表:ある基準で区分し、縦軸・横軸上に整理
グラフ:数値の大きさで比較や変化・推移を表す
ピクトグラム:文字を使わず、絵で物事を直感的に伝える
地図:一定の地域・空間の位置関係を表示

著者の木村さんの会社Tube Graphicsのサイトにその他の事例が、
数多く掲載されているので見てみると面白いだろう。

インフォグラフィックスを作成するには以下のステップがある。
  1. 伝えたいメッセージを見つけ出す
  2. データを集める
  3. デザインコンセプトを考える
  4. 伝えたいメッセージを明確にする
  5. 見る人の目と心を引き付ける表現をする
  6. 必要な情報だけに簡略化する
  7. 目の流れに沿うレイアウトにする
  8. 言葉がなくても理解できる(くらいを目指す)
中でもコンセプトが大黒柱である。
この各工程に対してFraming / Re-Framingという手法を使って、
視点を移動して、コンセプトを練りあげていく。

インフォグラフィックスの領域は、以下のように拡大しているそうだ。
  • ミーティングの中心にデザイナーを置く企業が増えた
  • スクライビングまたはグラフィックファシリテーションと呼ばれる、
    議論を可視化することで参加者の議論を進める手法の普及が進んでいる
  • えほんやく(絵本のような翻訳)という、思考を視覚化する技法が生まれている
これらは、情報が視覚化されればコミュニケーションが活性化するという事例だろう。
インフォグラフィックスは伝えたいメッセージを、順を追って形作り視覚化していく
ことであり、必ずしも上手に絵を描くことではない。
イラストを書くのはデザイナーor 絵がうまい人の仕事、といった割り切りはせず
あらゆる職分の人がインフォグラフィックスの技術を少しづつでも磨いていけば、
コミュニケーションが活発になり、面白い世の中になりそうな気がする。

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